概要
東風谷早苗は、『東方風神録』(2007年)でステージ5のボスとして初登場した守矢神社の巫女。人間でありながら現人神でもある少女で、外の世界で信仰を失いつつあった八坂神奈子・洩矢諏訪子とともに幻想郷へ移住した。呪文の詠唱に応じて奇跡を起こす程度の能力を持ち、天候を操る巫女として神社の存続に尽くしている。
性格
元来は真面目で素直、責任感の強い性格だが、外の世界からやってきたためか、どこかずれた空気をまとっている。初登場時は自らの神威を誇るように高圧的だったが、敗北後は一転して素直で人懐っこい一面を見せた。
やがて幻想郷の常識に染まっていき、『この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!』と自信たっぷりに言い放つまでになる。以後、幻想郷流の非常識をためらいなく受け入れる大胆さが早苗らしさとして定着した。外の世界育ちらしく、ロボットや宇宙開発といった理系の話題にも詳しい。
能力
能力は奇跡を起こす程度の能力。ここでいう奇跡とは幸運のことではなく、人智を超えた偶然の極致を指し、呪文の詠唱に時間をかけた分だけ大きな奇跡を起こせる。主に天候操作に用いられ、雨乞いなどの儀式に応じて空模様を変える。
もとは信仰する神々の神威を借りる形の力だったが、風祝である早苗自身にも人々の信仰が集まるようになった結果、八坂神奈子・洩矢諏訪子の力との境界は曖昧になり、早苗自身が現人神として神格化されつつある。
活躍
『東方風神録』でボスとして初登場した後、『東方地霊殿』のEXステージでは中ボスとして再登場し、幻想郷の非常識さに染まっていく姿を見せた。
『東方星蓮船』(2009年)では初めて自機(プレイヤーキャラクター)として参戦し、博麗霊夢・霧雨魔理沙とともに異変解決に加わるようになる。以後も『東方紺珠伝』『東方虹龍洞』など複数の作品で自機を務め、シリーズを代表する常連キャラクターの一人となっている。
エピソード
名前のモデルは、諏訪大社の第78代神長官・守矢早苗氏。髪に挿した二つの髪飾りは蛇と蛙をかたどっており、それぞれ信仰する八坂神奈子・洩矢諏訪子の象徴となっている。
早苗たちが幻想郷へ移住した背景には、外の世界で人々の信仰が薄れ、神社の存続が危ぶまれたという事情がある。守矢神社ごと近くの湖まで引き連れて博麗大結界を越えたという、常識離れした移住劇だった。